VILLA福村見学

栃木インテリアコーディネーター協会さんの企画で、栃木県那須町にある「VILLA福村」の見学に参加させていただきました。
「VILLA福村」は、建築家であり、エッセイストでもあった宮脇檀(みやわき まゆみ)氏が、1974年、彼が38歳の時に設計した建築です。
打ち放しコンクリートに木構造が組み合わされた印象的な外観。
この打ち放しコンクリートのボックス構造と木のフレームを組み合わせた「混構造」が宮脇氏の建築の特徴で、50年以上経過した今も新鮮なデザインです。
自然に囲まれた環境ゆえ、夏場は虫、冬場は寒さとの戦いとのことでしたが、今回見学させていただいたのは4月。北欧家具の名作「ベアチェア」に腰掛けながら、春の風を感じることができる心地よい季節にお邪魔でき、とてもラッキーでした!
ベアチェア ザ チェア
今回、この「VILLA福村」と同じ敷地内にあるオフィスを、現在のオーナーであるインテリアショップNON VERSUSの田中氏に解説をしていただきながら見学させていただきました。
NON VERSUSは宇都宮と郡山に拠点があり、この場所はそのちょうど真ん中(おヘソ)となる場所に位置しています。また、オフィスと別荘「VILLA福村」の融合という意味から、2つの建物を合わせてoffesso(オフェッソ)と名付けられ、定期的なミーティングやスタッフ間の交流の場として活用されているそうです。
オフィスは、スタッフのミーティングや勉強会に利用されており、そちらもこだわり満載で見所がたくさんありました。
キッチンの前には、無垢材を積み上げただけのカウンターがあり、通常、収納にしたくなるところをあえてしないという、そんな仕上げ方もあるのだと感心しました。
また、家具のひとつひとつもこだわりがあり、さすがインテリアショップのオフィス、まるでショールームのようでした。
ランチをはさんで、デンマークを代表する家具・照明メーカーの製品を扱うスカンジナビアンリビングの羽柴氏に、デンマークのデザイナー家具、その歴史的背景をレクチャーいただきました。
なぜ北欧のデザイナー家具が、ずっと人気があるのか?デンマークの現状はどうなのか?など、興味深い話が満載でした。
「VILLA福村」でも存在感を放っていたベアチェアを手掛け、椅子の巨匠とも言われている、ハンス・J・ウェグナー氏と直接お話しした羽柴氏のお話は、大変勉強になりました。
とても貴重な体験ができた1日でした。

Comfortの意味は“快適な、ここちよい” 「かっこいい」だけではない、 その場にいて、和む空間、癒される空間づくりを心がけています。
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