新しい水戸市民会館へ行ってきました
照明メーカーのコイズミさんのセミナーを受けに、今年の7月2日に開館した水戸市民会館へ行ってきました。
セミナーの内容はもちろん大変勉強になりましたが、セミナー終了後、開館したての水戸市民会館の建物もじっくり見学させていただきました。
水戸市民会館は、伊東豊雄建築設計事務所と横須賀満夫建築設計事務所共同企業体により設計されました。
様々な催しを開催できる多目的ホールは、グロービスホール(大ホール)、ユードムホール(中ホール)、小ホールと3つもあり、すでに様々なイベントが開催されていますが、今後も地元の学生のコンクール、そして著名な方々のコンサートや講演会も控えているようで街も活気づきそうですね。
やぐら広場
開館前からガラス張りの外観は目にしていましたが、中に入ってみると特に目を引くのが巨大な木の柱を組み上げてつくられたダイナミックな「やぐら広場」でした。
こちらは建築家の伊東豊雄(いとう とよお)さんが設計されたとても大きな吹き抜けの空間です。
やぐら組みと呼ばれる縦横の梁が互い違いに支え合うようなこの構造について、設計当初、縄文時代の櫓(やぐら)の構造などを参考にしたそうです。
「やぐら広場」では、販売会やパネル展示、スポーツ観戦などのパブリックビューイングが開催可能ということですが、そうした公共施設での耐火構造をかなえるために、竹中工務店が開発した耐火木集成材を使用しているそうです。
柱は650mm角。その周囲から6cmの部分が“燃え代層”になっていて、その内側にモルタルでできた薄い“燃え止まり層”があり、荷重を受ける構造体はさらにその内側にある集成材なので、荷重支持部分が火災の際にも熱から守られるということです。
こうした技術が、市民をもしもの時に守ってくれるのですね。
ラウンジギャラリー
「やぐら広場」の上部の2階には落ち着いた雰囲気のラウンジギャラリーがあり、地元の学生さんが自習をしていました。こんな素敵な場所なら自習もはかどりそうです。
ラウンジギャラリーを歩いていると、見応えのありそうな図書が並んでいるのを見つけたので、次回はこちらでゆっくり過ごしてみたいと思いました。
その上の3階にも入り口前の交差点を見下ろすミーティングラウンジがあり、そちらでは会話も弾んでいるようでした。
まだまだ見たい場所もありましたが、残念ながら都合により中に入れなかったので、また近いうちに訪れたいと思います。
新しい水戸市民会館はとても素敵な空間でした。
Comfortの意味は“快適な、ここちよい” 「かっこいい」だけではない、 その場にいて、和む空間、癒される空間づくりを心がけています。
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