生活空間を快適に過ごす古民家のインテリアリフォーム

コンセプト | 和風旅館のような雰囲気の古民家リフォーム |
概要 | 寒さ対策のための断熱性アップと景色を楽しむインテリア |
カテゴリ | 古民家リフォームのインテリア |
冬の寒さが大変厳しい地域にお一人で住まわれているお客様。
寒さ対策として、生活スペースの断熱性を高くし、水回りも新しく、快適に暮らせるようご提案させていただきました。

築150年以上の広い古民家は、天井が高く、断熱性のないサッシや外壁で、冬の寒さは大変厳しいそうです。
古民家ならではの広い空間も、普段一人で暮らすには快適とは言えませんでした。
今回のリノベーションでは、生活するスペースを中心に見直しをして、コンパクトな生活空間になりました。
玄関まわり
玄関からLDKの仕切りには樹脂サッシを入れ断熱性を高くし、冷たい空気が入り込まないようにしました。
そして、目隠しのカーテンには北欧ブランドのものを。
北欧のファブリックがアクセントになりながらも、色のトーンが落ち着いているので家の雰囲気にも大変マッチしています。
カーテンと同じ柄のクッションもオーダーして、お揃いに。
天井は「あらわし」という梁をそのまま残す形にしましたが、黒い梁が白色の室内のアクセントになっています。
白い天井に浮かび上がる黒い梁と、カーテンやクッションの柄の色を揃えることで洋風テイストのファブリックも違和感なく馴染みました。
土間廊下
古民家ならではのノスタルジックな雰囲気の通路は玄関から裏に出る土間廊下です。
ほぼ外のような空気環境なので、奥の方はカビや湿気にお悩みでした。
今回、土間を綺麗に上塗りし、壁紙だけを貼り替えました。
もちろんん、湿気対策に強い吸湿性、消臭機能があり、かつ暗くなるスペースなので、明るい反射率の良い壁紙を選びました。

脱衣所
脱衣所とLDKとの間の壁の上部には、通気と明るさを取るため、室内窓をつけました。
室内窓は、開閉が楽な手が届く高さに設置し、壁紙はお客様が気に入られたモロッカンスタイルの柄を貼り、窓枠などもホワイトに統一しました。
モロッカンスタイルは最近では認知度も高いモロッコやイスラム圏のモスクに使われるタイルのデザインです。
他の空間とはまた雰囲気が違いますが、その違いも楽しんでいただけるように、古民家のテイストとお客様が気に入られたものを全体のバランスをみながらまとめました。

ディスプレイ
リノベーション前から、そこかしこを、センスよく飾られていたお客様。
壁を綺麗にした床の間の飾りも、お客様のセンスが活きています。
こちらもディスプレイコーナーかと思いきや…
実はトイレなのです。
トイレの中にたっぷりのスペースを確保し、こんなに素敵に飾っていただきました。
サイドの壁には素敵なディスプレイに合うアクセントクロスを貼りました。
洗面スペース
洗面コーナーは、ご自分の所有地でもある裏山が見える位置にあります。
四季折々の風景が1番よく見える角の窓を透明にして、景色を楽しめるようにしました。
無垢板のカウンターには笠間焼の洗面ボールを、照明は温かみのあるペンダントライトを設置、和風旅館のような雰囲気を作りました。
完成を見て、お客様に「高級旅館みたいで素敵です!」と感激していただきました。
「夜の照明の雰囲気もさらに素敵です!」とおっしゃっていただき、インテリアコーディネーターをしていてよかったと思える幸せな瞬間でした。

Comfortの意味は“快適な、ここちよい” 「かっこいい」だけではない、 その場にいて、和む空間、癒される空間づくりを心がけています。