築30年のLDKをカッコよく

2024.4.30

コンセプト	カッコいい雰囲気のLDKへ
概要	築30年のLDKを予算を抑えてリフォーム
カテゴリ	2階のリフォーム

ありがたいことに、ホームページからお問い合わせいただきコーディネートさせていただいたお客様から、4回目のご依頼をいただきました。
初めてご依頼いただいたのはご自宅のお嬢様のお部屋でした。そこから2回目ご自宅の寝室、3回目ご自宅のLDKに続き、今回は、ご主人が院長をされているクリニックの2階部分のリフォームでした。
以前はご自宅として使用されていたそうですが、ここ何年か使われていなかったので綺麗に整えたいとのご依頼でした。誰が使うのか、そしてこれから使うかどうかもまだ決まっていない場所なので、予算は抑えてリフォームを行いました。

キッチン・ダイニング

キッチン

キッチンは何年か前にレンジフードと壁紙だけ交換されたということでしたので、今回はキャビネットの扉、水栓、ガスコンロを交換しました。
以前はキッチンの扉の面材と床材、家具の木目の色合いがバラバラで統一感がなく、圧迫感を感じてしまっていたので、木目だったキッチンの面材はブルーを採用し、アクセントにしました。ハンドル部分もブラックの直線の形状にし、カッコいい雰囲気になりました。

また、キッチン正面のステンレスパネルや天板、キャビネットの中は交換をせずにクリーニングをしました。クリーニングするだけでもピカピカに生まれ変わりますので、予算を抑えたい場合にはおススメです。

ダイニング

ダイニングの照明は、シーリングライトからペンダントライトに変更し雰囲気をプラス、さらに食器棚の方向へ光が当たるスポットライトも追加しました。
また、色合いがバラバラだったダイニングセットと食器棚は、ダークブラウンの木目調で統一しました。食器棚の上の壁面のスペースにはブラックのワイヤーシェルフを取り付け、全体的にカッコいい雰囲気にまとめました。

今回ワイヤーシェルフを取り付けた場所には、下地補強がありませんでした。
こういった下地補強がない既存の壁に棚などを取り付けたい場合、対処方法としていくつかの方法がありますが、今回は予算を抑えてのリフォームということでしたので、石膏ボード用のピンで固定でき、耐荷重があるシェルフを取り付けました。

リビング

カーテンからシェードへ

以前リビング側に付いていたカーテンは、クローゼットの扉を開けるとカーテンレールが当たってしまうため、端までレールを付けることができず、窓をきちんと覆えていませんでした。
少しの隙間とはいえ、そのままでは光や冷気、熱気も漏れてしまい、断熱性も下がってしまうので、今回のリフォームで上下に開閉するシェードタイプのカーテンに替えました。
厚地のドレープカーテンとレースカーテンの二重にし、クローゼットのドアに当たらないように納まるダブルシェードにしたことでお悩みが解決しました。

追加したアイテム

リビング全体のバランスをみて追加したのは、テレビボード、フェイクグリーンの観葉植物、ラグ、ソファーカバー、クッションでした。

人間は植物を眺めると視覚疲労が解消されると言われています。さらに緑色は長時間見ても疲れない色、つまり目を休めるのに適した色でもあります。この緑が視界に占める割合を「緑視率」と言います。この「緑視率」が、空間に対して15%程度が快適と感じると言われていて、住宅だと25%程度が安心感を得られるという説もあり、観葉植物は、空間の「緑視率」を高めるために、ぜひ取り入れたいアイテムです。
今回もその「緑視率」を意識して観葉植物を追加しましたが、お客様がお手入れに不安があるとのことでしたので、手のかからないフェイクグリーンを採用しました。フェイクでも「緑」であれば効果があると言われていますので、メンテナンスに自信がない方へはフェイクグリーンをお勧めします。

カラースキーム

部屋のコンセプトに合わせて室内の色彩を計画的に決めることを「カラースキーム」と言います。具体的には、部屋のどの部分に・どのようなカラーを・どのくらいの割合で配分するかを決めてゆきます。
今回のお客様のご要望は「カッコよくして下さい」とのことでした。また、数年前に張り替えた壁紙のアクセントクロスがグレー系のレンガ柄でしたので、今回の「カラースキーム」は、このグレー系のレンガ柄をベースに考え、グレー、ブルー、ブラックでカッコよく。アクセントとしてイエロー、グリーンを入れました。アクセントカラーが入ることで、お部屋に表情が出ました。