LDKを暮らしやすく模様替え
コンセプト | ウッディでナチュラル、優しく暖かい…家族が落ち着ける空間 一人でも、猫ちゃんも、リラックスできるリビングダイニングに。 |
概要 | 築十数年の一戸建て。 大規模な工事をせず、 空間の使い方と家具の見直しで、 快適な住まいにアップグレード |
カテゴリ | 模様替え・リノベーション(玄関脇のウッドデッキ) |
ご家族 | 奥様と愛猫1匹(+単身赴任中の夫、独立した長男一家、次男) |
住まいの専門家と顧客をマッチングするHouzzさんからご紹介いただいた事例です。
本記事は以前Houzzさんが書いてくださったものを再編集したものです。
Houzzのページで読んでいただけますので、是非こちらもどうぞ。
https://www.houzz.jp/ideabooks/163784815/list
十数年前に栃木県に建てた注文住宅のLDKを、暮らしやすく模様替えし、玄関周りもすっきりとさせました。
- リビングルームのソファーの位置が落ち着かない
- ダイニングルームの天井が高くて、照明のメンテナンスが大変。また、リビングと離れているので、食事をした後、各人が2階の個室にこもりがちである
- リビングに置いているテレビが日差しに反射して見えづらい
- この家で暮らす人数が減ったのに、冷暖房費が減らない
などのお困りごとがありました。
リビング&和室
リビング空間を和室側に変更
以前は、リビングと和室の境に、猫ちゃんの引っ掻き跡を隠すためにカバーをかけた3人掛けのソファーが配置されていました。ソファの位置を変えてみたりしたものの、窓辺に設置したり、キッチン前に移動してみたりしたものの、どうもしっくり来なかったとのこと。
この状態でご長男の婚約者を初めてリビングに通したところ、「私はどこに座ったらよいでしょう?」と聞かれたそう…。大人の家には、3人掛けのソファは使いづらいことに気づいたと言います。
日当たりが良く、庭が見える和室をリビング空間にし、家族が団らんしやすいように椅子を増やし、また、奥様がお1人の時には、パーソナルチェアでくつろいでいただけるスペースをご提案しました。
テレビの位置を変え、角度を変更できるTV台を導入することで、リビングからも和室からも見られるように。
奥様のくつろぎスペースにパーソナルチェアを
奥様のくつろぎスペースには、お家でリラックスできるようにカリモク家具のパーソナルチェアを。
ご自宅の栃木県那須塩原市から埼玉県川口市にある日本最大のカリモクショールームまで、なんと新幹線でご来場いただき、入念に座り心地をチェックしてから購入いただきました。
私も車で行き、1日同行、お昼もご一緒させていただき、色々とお話も伺うことができました。
リビングの東側の窓の前に設置されていたテレビは、窓が半分ほどカバーされてしまっていました。また、テレビのスクリーンに、開口部から差し込む光が反射して見づらかいのが難点でした。
そこで、和室との境に移動し、ご家族が集まった時は和室から、奥様お1人の時はパーソナルチェアから観られるようにしました。
足元のオットマンには、愛猫あやめちゃんが陣取っていることが多いそうです。
オットマンはパーソナルチェアとのセット品ではなく、スツールとしても使える他社製品を。お値段もリーズナブルですが、平で座りやすいのがポイント。
無垢のサイドテーブルは、3つ購入して、1人の時は縦置きにしてコーヒーテーブルとして利用。横置きに3つ揃えるとセンターテーブルとしても使えます。
ハニカムスクリーンで窓周りスッキリ
かさばっていたカーテンは、生地を上下に折りたたんで開閉できるハニカムスクリーンに変更しました。「リビングと和室ともスクリーンに変えることで、窓周りがすっきりして、お部屋が1.2倍広く感じられるようになりました」とおっしゃってくださいました。
リフォーム後に遊びに来たご友人たちからは「増築したの?」と聞かれたほどだそう。とくにリビング側のハニカムスクリーンは、「上からも下からも好きな場所を遮光ができるので、少し値段がはっても、これにして大正解でした」(奥様)
このスクリーンのお陰で、奥様が気にされていた外気の侵入・室内の空気の流出もブロックできるようになりました。
団らんスペースには2人掛けソファと1人掛けソファを
ご家族が集まった時に全員で団らんできるように、和室にはカリモク家具の2人掛けのソファを置きました。
ちなみに、ソファは猫の引っかきや汚れに強い張地ラムース製のものです。
リビングに敷いていたお気に入りのラグは和室に移動させ、その色味と既存の木製窓枠や押入れの扉との調和を考えながらスタイリングしました。
2人掛けのソファも、グレーの単色に。ご家族が集まった時のために、東谷株式会社のコンパクトな1人掛けチェアも色違いで2脚揃えました。ご次男が戻って来ると、ソファに陣取って、ラップトップコンピューターをサイドテーブルに置いてお仕事をされているそうです。
ダイニング
以前は、吹き抜けのダイニングで食事をされていましたが、食後にリビングや和室に移動したり、お子さんたちは2階の自室に籠もったり、家族が団らんしにくいのが難点でした。
また、部屋が北東に面しているため、午後になると光が入らないことや、照明器具のメンテナンスがしにくいことも気になっていたそうです。
そこで、以前テレビのあった明るい東南の位置にテーブルを移動しダイニングスペースにしたところ、光がたっぷり入る快適な場所になりました。テーブルとチェアは元のダイニングルームで使用していたものをそのまま使用しています。
以前はテレビで半分隠れていた窓にサンゲツのカーテンを。
カーテンの柄が気に入った奥様のために、同じ生地でランチョンマットもクッションもオーダー。
元のダイニングは今回の模様替えでは手を加えず、照明や壁紙の変更をするときにリフォームすることにしました。
リビング+キッチンカウンター
デッドスペースになっていたキッチンカウンターの下に、市販のウォールナット製の収納棚を設置。
1階リビングから2階へと続く階段途中に冷暖房が逃げないように市販の暖簾をつけていましたが不十分でした。
階段の踊り場から天井までの長さをきちんと測り、間仕切りカーテンを、厚手とレースの2段構えでつけました。
明かりを取り入れたい時には、厚手のカーテンだけクリップで留め、レースだけにすることも。
2重にした効果は絶大で、冷暖房費がかなり節約できるようになったそうです。
ウッドデッキ部分
当初予定していなかった、ウッドデッキ部分。
デッキを撤去し、庭仕事用の道具を収納するスペースと簡単なベンチを設置しました。
地面には単にコンクリートを敷くのではなく、お庭にある円形デザインが印象的な”サークルストーン”に合わせて、アートコンクリートでモザイク風にアクセントをつけました。
玄関扉前にも屋外マットを敷いて、帰宅が楽しみになるエクステリアになりました。
ウッドデッキの下の砂利に枯れ葉が絡みついていても、見て見ぬふりをしていたそう。
もっと早くに手を入れれば良かった、と苦笑されていました。
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以上、住まいの専門家と顧客をマッチングするHouzzからご紹介いただいた事例でした。
今回は、仮住まいが必要なリノベ工事をしていませんが、空間の使い方を変えるだけで、暮らしが豊かになる、とても良い事例だったと感じました。
住まいが居心地良く感じられるかどうかは、”ほんのちょっとした事”です。
大掛かりなリフォームではなくても居心地の良いお部屋にできること、もっと知っていただきたいなと感じます。
そのために、インテリアコーディネーターをご利用いただければ幸いです^ ^
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打ち合わせ終わりごろに、「実は他に栃木県のコーディネーターさん2人に相談したんですけど、迫間さんが1番情報量が多くて。遠くて申し訳ないけど、お願いしたいと思いました」と言っていただけたのが、とても嬉しかったです。
競合しているのも知らず、私は粛々と打ち合わせしていただけですが、そんなことがあったのかとビックリしました。
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本記事は以前Houzzさんが書いてくださったものを再編集したものです。
Houzzのページで読んでいただけますので、是非こちらもどうぞ。
https://www.houzz.jp/ideabooks/163784815/list
Comfortの意味は“快適な、ここちよい” 「かっこいい」だけではない、 その場にいて、和む空間、癒される空間づくりを心がけています。