美容室リフォーム現場。床を”はつり”ました。
以前、ご新築の際にお世話になったお客様が美容室をオープンされるとのことで、ご相談をいただきました。
最初にご相談から約2年…。
自宅の庭に小さな店舗を建てるか?というお話もありましたが、テナントを借りることにしたとご連絡をいただき、話が具体的になってからはとても早かった!
賃貸のテナントですが、オーナーさんとお客様が友人ということもあって、ある程度好きにしていいよ、と承諾いただきました。
もとは、企業が事務所に使っていたらしく、水回りは小さな流しとトイレのみ。
美容室ですからシャンプー台と、バックルームの流し台と、お客様用トイレの前に手洗いコーナーと、もちろんトイレ。
水回りの位置が増えるので、排水を切り回すのには、床上げるしかないか?と思っていたところ、床モルタルを”はつって”、配管しても良いということになり、床に段差ができず、バリアフリーとなりました^^
「お客様には、ご年配の方もいるからなるべく段差はつけたくない」というご希望だったので、良かったです~~~
まだ、途中の現場ですが、綺麗に仕上がる前には、こんなことも検討しつつ現場はすすんでいきます。。。
建築用語「はつる」ってご存知ですか?
今回、床モルタルを「はつった」のですが、「はつる」ってお聞きになったことありますか?建築用語ですね。
一般的にはあまり使いませんが、漢字で書くと「斫り」と書きます。
コンクリートの床や壁を削ることを言います。
今回は排水管を通すために床をはつりました。
現場で職人さんの使う言葉は、一般的には使わないものもあり、社会人になったばかりの頃は、「尺貫法」も解らず「一間」「一尺」「一分」がどんな寸法か知らなかったころもありました・・・
年配の方は、職人さんじゃなくてもご存じですよね。
尺モジュールじゃなくメーターモジュールや2×4、2×6の現場ももちろんありますので、メートル、センチでも言うこともありますし、図面は、尺モジュールでももちろんミリ表示です。
建築では、寸法は基本的にミリで表現します。
10cmじゃなくて100mm。
建築特有の言葉というと・・・
壁を「ふかす」とか「見つけ寸法」「見込み寸法」とか「寸法のチリ」とか「勝ち負け」とか。
「勝ち負け」って、材料が交差するときに、どっちを優先して納めるか?ということです。
ちょっと、言葉ではわかりづらいですね^^;
えっと、つたない絵ですが・・・
こんな感じ↓
現場で教わることはたくさんあります。
特に茨城来てからは、茨城弁も職人さんから学びました(笑)
Comfortの意味は“快適な、ここちよい” 「かっこいい」だけではない、 その場にいて、和む空間、癒される空間づくりを心がけています。
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